(改)鬱との出会い

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寮生活にさかのぼる

友だちがおそらくうつ病だった

彼女は感情の起伏の

とても激しい人だった

彼女の口からは

「鬱」

という言葉は出てこなかったが

「精神的にダメな病気やねん」

といつも聞いていた

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彼女の病気のきっかけは

当時付き合っていた彼氏との別れだったらしい

落ち込んだ彼女は

何も食べることができなくなり

何もすることができなくなり

外に出ることもできなくなり

学校を休学したほどだったらしい

クスリを飲んでいる、

ということは知らなかったが

病院に通っているということは教えてくれた

時間はかかったが

学校に行けるようになり

新しく彼氏もできた

彼女はデートのたびに

私の部屋に来ては

デートで楽しかったことを

嬉しそうに報告してくれたのだった

彼氏とケンカをしたり

何かうまくいかなかった時などは

驚くほど落ち込んだ表情で

私の部屋に転がり込んで来た

泣くでもなく

怒るでもなく

口数少なく

自分否定するとばかりを口にした

教育学科で

心理学も学んでいた私は

落ち込んでいる時ほど

彼女の話に耳を傾けた

私からのアドバイスはなるべく避けた

彼女から意見を求められた時だけ

簡単に話をする程度にした

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彼女は私を信頼してくれた

寮で一緒に生活している時には

一番に相談に来てくれた

私は苦痛ではなかった

彼女を救いたい、

という正義感でもなかった

彼女の気持ちの起伏の大きさが

不思議でたまらなかった

今ならすぐにネットで検索でもできるだろうが

当時はそんな手段もなく

彼女の場合は

落ち込んだ時の凹み具合と

嬉しい時のハイテンションな時とが

別人のようだった

当時

付き合っていた彼氏も

彼女の病状や言動を理解していた

二人はその後

別れたりくっついたりを繰り返しながら

その度に私に相談してくる彼女を支えながら

彼は

自分しか彼女を守ることはできない

と数年後

結婚するのであった

夫である私の彼氏にも

彼女のことは相談、というか

報告していた

こんな感じやねん

という風に

彼も私の友だちである彼女のことを

とても心配してくれた

彼が鬱や精神的な病気について

否定的な考えを持たなかったことが

のちに

私を救ってくっることになる

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